ワニガメ捕獲
2009年 06月 24日
男性3人がかりで捕まえたと・・・・そのうちの一人が私であります。
今回は、先日も紹介した名古屋のため池調査事業の一環での捕獲作戦でした。
昨年、ワニガメがいるとの情報が名古屋城のお堀の調査の際に近隣住民から入り、2匹居るのを確認してました。近所の人の話では、4年ほど前からいるそうで、写真等の詳細な記録も残してくれてました。
で、先週の金曜日の夜、Nさんから明日捕りに行きますが、行きませんか?とお誘いが。
翌土曜日、行ってみたら地元のTV局も取材にきてまして、えらいこっちゃな・・と。
結局Nさん、ボク、中学生の3人・・・え、3人??で捕獲作業にはいります。
僕が行ったときにはすでにNさんと中学生で罠をセットしてまして、川に下ろすところでした。
ボクは対岸に回り、わなを降ろしてるのを見てたら・・・・・
いたっ!
岸下のガレ場におりたNさんの足元のチョイ先にデッカイのがゆっくり動いてます!!!!
急いでNさんに知らせる・・・いる!いるよ!! ちょい先!!
すると、視界の隅にワニガメの姿を捉えたNさん、川のなかにダイブっ!!
尻尾をがっちりつかんどるぞー!!
あわてて対岸に戻り下まで降りる僕。下で中学生が罠のアミを切って捕獲用の檻を急いで作ってます。
そこにボクが合流して急いで檻を作って、必死でワニガメと格闘してるNさんのとこに急ぐ・・・
Nさんにそろそろ限界が見えてきたところで檻が間に合い、川にザブン。。。
頭からワニガメ檻の中に入れて川岸のガレ場に上げようとするが、暴れて檻が壊れかける・・・
なんとか檻を壊さないように岸に無事あげる!!
あがった・・・・・・・
気がつけばTV局のレポーターさんとカメラマンも降りてきてレポートしてる・・・
ホット一息ついて、記念撮影
NO~!!!!! Nさん!!ワニガメが写ってなーい!!!
この後、この急な護岸をロープを使って必死で上げました。
重かった・・・
この後、名古屋市の担当部署に連絡し、愛知学泉大の矢部教授のところに運ばれていきました。
計測の結果、甲長53cm、体重37kgだそうです。
もうね、、、グッタリですよ。
物凄くアドレナリンでたんでしょうね。疲れましたわ。
なんでこんなの捨てちゃうんでしょうかね?いいカメなのに・・・もったいない。
ワニガメ君はなーんも悪くありません。が、彼が居るべき場所ではないので捕獲しました。
彼は矢部先生のところで飼育されます。
もうね、捨てないでほんと。捕るの大変なんだから。
それに、こんなんいたら僕ら飼育者の立場が悪くなるじゃん。
実際ワニガメのヨコをすいすい泳いでるアカミミガメのほうが問題なんですけどね。
マスコミにゃ、ワニガメのほうがインパクトがあるもんなー。
まあ、ここにあげるのも、マスコミに踊らされてるようでシャクだなと・・どうしようかとも思ったのですが、
身近な環境を見つめ直すきっかけになってくれれば良いなと。
でもNさん、TV放送のDVDは下さい(笑
追記:
ワニガメ生態研究所の所長さんのところでもとりあげられました。
矢部先生いわく、今年はカミツキガメやワニガメの遺棄(春日井市の病院のまえに捨ててあったなんてことも・・・)が多いそうデス。
ほんと、生態系も僕ら飼育者にとっても迷惑極まりないことです。
捨てる行為は今や犯罪ですからね!